コミックマーケット準備会代表・有限会社コミケット取締役社長の米澤嘉博さんが逝去されました。
謹んでご冥福をお祈りします。
前回でコミケは引退することにしたのですが、ここ数年よくコミケには参加しており、大変お世話になりました。

http://www.comiket.co.jp/info-c/C71/061001.html

コミックマーケット(以下「コミケ」)には、コミケが発信者たるサークル参加者、受け手たる一般参加者、及び準備会の三者によって構成される交流会であり、すべての参加者が平等にコミケを形作っていく、という理念がありました。
そのため、準備会スタッフの殆どはボランティアが行っています。
私が初めて参加したときに感心させられたことは、多少の不備はあれどボランティアスタッフが数十万人の来場者を誘導し、また、多少マナーの悪い人がいるとはいえど、大多数の来場者(一般参加者)も運営に協力的に行動していることでした。

さて、花束市場〜StraussMarkt〜には「一人一人のプレイヤー(参加者)が集まって、大きなイベント(花束)になる…。」という理念があります。こちらの方は「お客様」という表現を使ったりするので徹底されていませんが、割と似た理念に基づいています(イベンター、スタッフ、お客様のすべてが参加者です、という表現もかつては使っていました。)。
新人イベンターの発掘の場という表現も、アマチュア作家たちの表現の場という理念によく似ています。
実は、前主催者はコミケのことをよく知らない様なので、偶然の一致なのですが、自主性を重んじれば、こういう考えに落ち着くのでしょうか。

書生臭いというか、どうもこういう理念が私には会っているようで、ホイホイとついて行ってしまうという…。きっと学生時代に知っていれば、コミケスタッフをやっていたかも(笑)。

現状のコミケに対して批判的な見解があることも承知していますが、大体においては成功していると私は評価しています。
ボランティアであるスタッフ達を集め、一端集めて大きくなった組織を維持するのには大変な苦労があった筈です。
比較するのもバカバカしいですが、私も花束市場スタッフの統率に四苦八苦してますから…。
批判するのならば、自らやってみるのが良いかと。

もっとも、コミケへの批判は(かなりスケールダウンしますが)花束市場にも当てはまるのであろう、とは認識し、反省すべきところはしなければならないとも思っていますが。

それでは、米澤代表お疲れ様でした。