プロ意識

かなり前の話なのですが、隔月刊の同人誌の編集の手伝いをしていたことがあります。幸い好評を得て、装丁やページ数も増え、ショップにも卸すようになったのですが、当時の編集長は同人誌としての完成度を重視する人だったので、たびたび発行が遅延し、最後の方は発行が計画より数ヶ月遅れの状態が続いていました。
商業化の計画が立ち上がる前だったのか後だったのかは忘れましたが、そのうち編集委員のML会議で、完成度が低い原稿はリテイクさせるべきで、その結果、発行日が守れなくても仕方が無いという意見と、貯め稿で埋め合わせても発行日を守るべきだという意見が対立する様になりました。
最終的には、後者の考えの方が会社を設立して、引き継ぐ形で商業誌を刊行して今に至っているのですが、完成度が低くても発行日を守るのが「プロ意識」なのかぁと、妙に感慨深かった記憶があります。
もちろん、同人レベルにおいてはどちらが正しいという訳でもないとは思いますが(商業誌だと問屋の追及が厳しいので、発行日を守るのは至上命題みたいですけどね。)。

さて、こういう考え方の違いは何にでもあるもので、ちょっと意味合いが違いますが、以前やっていた花束市場では、特に他鯖出身のイベンターから、花束市場では時間管理がルーズであるという批判を頂いておりました。
確かに、過去の花束市場においては、閉会式終了時で大幅に予定時間を超過した例もありましたが、少なくとも第5回花束市場では、最初の開会式と最後の閉会式は、ほぼ予定とおり管理されてきたと思います。ただ、その間の個別のイベント部分は、時間管理を含めてイベンターにかなりお任せなところがあり、中には時間をかなり超過したイベントもあった様です。
まぁ、それも見越して時間に余裕を持った編成をしてあったので、トータルでみれば閉会式終了の時点で予定とおり終わったので良いかなーと個人的には思っていますが、第5回の反省会でもご批判を頂いておりましたので、最初と最後が良ければ良し、という問題でもないのでしょう。
ただ言えることは、Freyaのイベンターはイベント平行開催型の花束市場に慣れてしまっているので、自分のイベントの時間超過で次のイベンターに迷惑をかける経験があまり無いのに対して、他鯖のイベンターは連続開催型に参加した経験があり、自分のイベントが時間超過すると次のイベントの開催時間が遅れることになり、時間管理に厳しいというのはあると思いますね。
時間がおしてくると、一部をはしょってイベントを進行した経験はイベンターなら誰でもあると思いますが、多少遅れても予定とおり消化したいという考えと、予定を大幅に変更しても時間きっかりに終わらせるのが良いという考えと、私はどちらも間違いではない考え方だと思います。
少なくとも自分の主催するイベントについては、自分の考え方とおりやれば済む話です。ですが、これが共同開催となると、それぞれに考え方が異なる人が集まってきますから、これを調整するのはなかなか難しくなってきます。
そういう意味では、リーダーシップを発揮して特定の個人または団体主催で行われるイベントと、対等の立場でイベンターが集って共同開催するイベントでは、私の中では全く別ものです。前者は気に入らなければ離脱すれば済む話ですから。分担して貰えるから楽という訳では必ずしも無いのですよネ。
異なる価値観を調整するのは大変でありましたが、良い経験にもなりました。もう一回調整役をやれと言われると、ちょっちタンマなんですけどね(笑)。
さて、Tiametサーバーでのプチ花束市場の開催が迫っておりますが、運営も大変だと思いますが、成功を祈っております。
プチ花束市場 in Tiamet